呼吸が苦しそう、後肢が動かないとの事で8歳の雑種のネコちゃんが来院されました。
両後肢の麻痺、冷感が認められ体温は37.2℃と低下していました。
聴診、心エコー、股動脈圧触知などにより、肥大型心筋症による大動脈血栓塞栓症と診断。
左心房にできた血栓が腹部大動脈と外腸骨動脈の分岐部で塞栓症を起こす、非常に死亡率が高い病気です。
両後肢の麻痺だと生存率30~40%
体温37.2℃以下で生存率50%以下
2次診療施設による外科治療法、当院での内科治療法のメリット、デメリットを説明し、当院での入院治療となりました。